ケアスタッフ研修会

ケアスタッフ研修会とは

地域で認知症に関わる仕事やボランティア活動をされている方を対象に、年に2~3回開催しており、これまで「認知症治療薬の4剤の効能効果」「認知症のリハビリテーション」「認知症の特性に応じたケアのしかた」等開催しています。

また認知症グループホームケアスタッフ対象の懇話会も開催しており、昨年度からは、グループホームケアスタッフ同士の施設見学を行い、介護技術や生活環境等について交流をしております。

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第43回 ケアスタッフ研修会 平成29年6月30日(金)138名

講演「楽しく喜びをもって共に暮らす支援」

有限会社ライフアート 武田純子氏

砂川市立病院 多目的ホール

講師の武田先生は、グループホーム福寿荘を立ち上げ、「認知症のことは何も分からない」ところからスタートしたとのこと。認知症という病気は誰にでも起こり得る病気であり、決して他人事ではない。認知症があっても、しっかり同じ人間として向き合い、心と心をつなぐことが大事だと話されていた。その他にも、認知症の種類や症状に合わせて、具体的な対応方法をわかりやすく説明しており、参加者からは「ためになる研修だった」「基本に立ち返ることができた」などの声が聞かれた。参加者の明日からの実践につながる研修となった。

何も分からないからこそ、認知症という病気を持った「人」を信じて向き合ってきた20年だったのではないかと思う。

管内GH研修 H29.4.19(水)滝川市内 土筆の郷 30名

例年、4施設の管理者が企画され内海久美子先生をお呼びいただく研修会。今回管内GHスタッフ30名が集まり、事前にいただいた質問にお応えしながらディスカッションを始めました。同行者にNPOメンバー(砂川市地域包括支援センター認知症地域支援推進員)、砂川市立病院認知症看護認定看護師、作業療法士も。

事前にいただいたディスカッション内容は、「帰宅願望への対応」「拒否の強い方への対応」「暴言暴力への対応」「職員のストレスのないように働くには」についてです。

GHに初めて入居するところの“ファーストタッチ”は“ワンツーマン”で接し、あなたの協力者であり、安心をたくさん与えることが大事である。帰宅願望も、様々な拒否も、いつまでも続くわけではなく、次第に居心地がよくなってくるはず。それは、私にとって安心できる人と環境であることを感じ取っていくはず。そこに向かっていくアプローチの一つとして、“ほめる”“感謝する”姿勢は大切であり、“私も役に立っている”実感をもっていただく、日々の生活でこうした継続的アプローチが帰宅願望も様々な拒否を軽減させる…。

また、ケアは創意工夫(ひらめきとヒントを探す)が必要であり、正解は何一つなくそれぞれの“オーダーメイドケア”を皆さんがつくりあげていくことだと…。

最後に離職問題も含め、ストレスない職場環境つくりについて、“ケアの達成感”がストレスを軽減できるのではないか…。結局は“ご本人から学ぶ姿勢”が常在していること。そのケアの達成感、ケアがうまくいった成功体験(グッドプラクティス)と失敗体験(バッドプラクティス)をもスタッフ間で共有することがストレス軽減につながる。つまり失敗も受け入れてもらえる職場環境であるかを検証してみることも必要とのことでした。

今回、写真のとおり多職種でゆるやかな雰囲気のディスカッションでした。今回の研修会を通して今後もこうした多職種による“アウトリーチディスカッション”を各地で開催してみたいと思いました。NPOメンバー以外の“ゲスト”(臨床心理士や大学の先生等)も登場していただくような工夫も考えてみたいと思います。来週は、北竜町永楽園へ…。この研修会は次回5/10に開催されます。

第42回ケアスタッフ研修会 H29.2.24(金)110名

この日は、日本医療大学保健医療学部リハビリテーション学科の大堀具視准教授を講師に迎え、「動き出しは当事者から」をテーマにDVDによる実践も見せていただきながらの講演でした。近隣・遠方施設からまとまって参加いただいた施設もございました。

「介護者目線の過剰な介護は介護される人には不快で怖いものであり、自分自身で動き出そうとする小さなサインを見逃さなず待つことが大切。また、介護職員の技術・能力は人から見られることで向上する」という言葉は、介護職だけではなく、どの職種・立場にも当てはまるのではないかと感じました。

img_0556第41回 ケアスタッフ研修会 H28.12.2 90名
「40歳からの「認知症予防入門」 勤医協中央病院 名誉院長 伊古田俊夫先生

これまでの研修会で、認知症とは?を学ぶ機会はありましたが、「予防」に特化したのは今回初めてではないかと思います。
世界中の研究をご紹介いただき、日本でも認知症発症を先送りできれば、200万人は減少できるなど、興味ある内容でした。そして予防に一番効果があるのは「有酸素運動」であることも、説得力あるお話しでした。最後に、「高齢期にアクティブな活動、良好な人間関係を確立し、孤立を回避しできるだけ多彩な人間関係をつくり、労わり合う夫婦関係・社会的役割・生きがい活動・趣味を深めよう」は、参加者一堂にうなづくところでした。

第7回管内GH懇話会(第38回ケアスタッフ研修会)H28.6.28(火)26人

研修会は毎年開催する管内GHスタッフ研修です。H24年から研修後に互いのGHを見学交流しており、同じ介護を直に学び合える態勢になっています。

研修会では、昨年交流した方のアンケートから、スタッフの行動面、環境面、自身の施設との違いについて、また見学を受け入れた管理者の感想も報告。「実際に現場を見るのが一番の研修」という感想が印象に残ります。

また、H26年から実施している、4GHの管理者が中心に開催している自主研修回について、GH土筆大西さんから報告。NPO内海先生や福田さんの無償の協力もあり、延べ100名以上の継続参加があったとのこと。

研修後半は、「聞いてみたいことシート」を使って、転倒防止策や帰宅願望や徘徊といったBPSDへの対応方法など意見交換を行いました。

アンケートからは、「他の考え方から刺激をもらい、同じ悩み等も共有できた」さらには「スタッフ同士、上司部下関係等の職場環境について聞けてよかった」との記載もいただけました。
“認知症“を学ぶ機会だけでなく、”施設同士がつながる良さ“を感じていただけたようです。

第40回 ケアスタッフ研修会 H28.11.1 155名

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今回大阪大学大学院医学系研究科 精神医学分野 講師 数井裕光先生をお迎えし、「BPSDへの対応と認知症ちえのわnetの可能性」と題してご講演いただきました。認知症の方には、物忘れ・場所や時間がわからない・言葉が理解できない・道に迷うといった認知障害と共に、“行動・心理症状”と呼ばれる「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」の頭文字をとって「BPSD」と呼ばれ、妄想・怒りっぽさ・うつなどがあり、BPSDは認知障害以上に本人の生活の質を低下させたり周囲の悩みの原因となっています。BPSDになりやすい方とは、調和性の低い方、合併症のある方、コミュニケーション障害の方など一定の特徴があること。またBPSDの根本は“不安”を和らげるように接するのが大切。例えば、同じことを何度も聞かれた場合には、その都度別の回答をしていると別の話と思われてしまうため、あえて同じ回答を何度も繰り返すと良いなど、具体的にご教示いただきました。後半は、ウェブサイト「認知症ちえのわnet」。認知症ケアについて認知症のご家族の体験と、専門家の知恵を合わせながら一緒に認知症に関する理解を深め、日ごろの認知症ケアに役立てられることを目的とし運用開始。「ケアしている方が困ったときにこのホームページのケア体験から、似た症状に対する対応法を探してもらい、それを試していただく。さらに、それが有効だったか否かを投稿してもらいたい、もしも有効でなかった場合、その時に試した異なる対応法と、それの有効性を書き込んでもらう。会場の参加者に集合知の結集を呼び掛けておられました。詳しくは、http://orange.ist.osaka-u.ac.jp/ 。

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第39回ケアスタッフ研修会 203名 H28.9.21(水)

img_0315首都大学東京、繁田雅弘先生をお迎えしました。繁田先生とは、 平成25年認知症サミットにおいてお会いしたのがご縁で、 当地域で活躍されている認知症支援ボランティア“ぽっけ” の研究にも関与していただくなどご理解をいただいております。 先生は、「これまでの治療に対して、 認知症疾患の病態の違いやその治療の違いに関心は向くものの本人 の訴え、すなわち主観症状に思いが及ばなかった。 本人から想いを聞くことが課題になっている。 聴いた言葉を訂正することなく複数の意味の可能性を考えながら聴 き続け、治療に活かしていくことを心がけている」とのこと。 こうした「想いを聴く」という姿勢として、 援助側は当事者に伝えたいことを持って接すること。また、 コミュニケーションがとれない当事者でも私たちの感情を感じ取っ ているということを知っておかなければならないということ。 表情ひとつでもコミュニケーションは可能であることなどなど。

参加者から、多くの実にストレートな感想をいただきました。「 足元を見つめ直した」「明日から即実践したい」「 家族ばかりに話を聞いてしまうが本人と話をすること」…。 先生のわかりやすい事例も交えたご講演は、 再び拝聴したいとの反響が多かった研修会でした。

第37回ケアスタッフ研修会 5月17日(火)148名

【公益社団法人 勇美記念財団 在宅医療助成「認知症を考える多職種研修会」】

テーマを「在宅で認知症を支える」とし、名寄、士別、旭川、富良野、北広島市等広く道内各地から、また北海道厚生局職員も出席されました。

シンポジウムでは、認知症を支える特徴的な仕事、活動をされている方にお集まりいただきました!小規模多機能って実際はどんな施設で機能があるのか、認知症支援ボランティア「ぽっけ」の活動について、行政主導で場所の確保と予算措置を行い、ボランティアと行政職員で運営を始めまた「認知症カフェぴぱ」について美唄市から。クリニック併設の居宅支援事業所では、認知症で徘徊、妄想による近所とのトラブル、高齢者虐待等、様々な課題に遭遇し寄り添い、さらに介護サービスでは対応できないインフォーマルサービスを駆使したケアマネジメントを知りました。

第2部では砂川市認知症初期集中支援チームから、チームが関わった事例についてそれぞれ報告がありました。

最後に行われたグループディスカッションでは、参加者の日頃、業務を進める上で抱えている課題や問題点などが話し合われました。
認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らすことができる地域包括ケアシステムを実現するためには、地域で活動されている各機関との連携が重要になることを改めて共有できました。

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第35回ケアスタッフ研修会H27.10.21(水)63名

株式会社北海道医療新聞社介護新聞編集部、熊谷知喜氏をお迎えし、「介護報酬はなぜ引き下げられたのか?をテーマに、当NPOとしては、初めて介護保険制度について取り上げました。

地域包括ケアシステム構築の必要性が打ち出され、介護サービス事業所・施設には役割・機能の発揮が求められ、介護人材不足への対応も喫緊の課題と言われながらも、2015年度介護報酬改定はマイナス改定となりなぜ、介護報酬は引き下げられたのか?2018年度改定を見据え現場はどう取り組むべきなのか、記者目線で思い切った発言をお願いしました。

これからの介護保険制度の方向性は、(1)地域の自主性に期待(2)人材の確保(3)介護費用の効率化に向かっていく。つまり、地域支援事業に移行し、軽度者は自治体に委ね、地域の新たな人材を活用し、重度者へ効率的介護費用を投入していくということなのだと。

すでに各地で取り組まれている、行政、介護事業所、住民の三者協働関係で高齢者を支える仕組みは、興味深いものでした。2018年介護改正を見据え、新聞記者の多角的目線と情報収集力、再びお呼びして聞かせていただきたいところです。

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砂川市認知症ケア向上推進事業 認知症多職種合同研修会

「認知症を支える!まぜこぜの世界をめざして」
九州保健福祉大学 保健科学部作業療法学科 小川敬之先生

H27.9.18(金)砂川市地域交流センター大ホールで中空知を中心にケアスタッフ、行政、ボランティア団体等約200名の参加を得て拝聴しました。

九州宮崎を中心に作業療法士として認知症に関する様々な取り組みを地域で行っています。45年後には日本の人口は9,000万人40%の高齢者、生産年齢や子供は半分に。認知症だけでなく三世代をどうするかが今後の問題。また700万人が認知症になる将来をカバーする地域包括ケアシステムや初期集中支援チームに期待が寄せられています。

そうしたシステムもうまく循環していくには、認知症を正しく理解していただくための「啓発」が要。まずは、認知症を理解するその一つは、本人家族に対する理解。その人を注視してコミュニケーションの糸口を探る。そして本人の歴史から、人となりを知ること(narrative)が大事。さらに、家族の「社会的な痛み(social pain)」を理解することです。

次に宮崎県における、地域づくりの様々な形をご紹介いただいた。県の古民家を活用する方法、シャッター街の空き店舗を商店主らと集う「しゃべり場」、喫茶店に週1回クリニックから認知症の患者をお連れして、手品、生演奏、紙芝居をしていただく。他、三世代交流の場づくり等。

また県北部の村では、出来た“しゃもじ”を磨いて仕上げる。つまり地場産業を公民館で高齢者に作業していただき収入を得るという「デリバリー作業」の取り組み。当事者らの認知症症状は変わらないが週2回作業に出ていく本人の姿は家族の介護負担が軽減になっている。他、かざぐるまの製作。図書館に認知症の図書コーナーをつくる活動(dementia friendly library)。

最後に小川先生から、The way to get started is to quit talking and begin doing.(始める方法は、話すことをやめて、始めることです)との言葉をいただき、まずは実践してみることを学びました。遠い九州宮崎県からお越しいただき、また多く地方からもご参加いただいた参加者の皆様、ありがとうございました。

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第31回ケアスタッフ研修会 H27.3.25(水)58名

「介護における歯科の役割」~介護と歯科医療の連携を目指して~
スマイル歯科クリニック院長 山田貴文 先生

今回は北海道自治体病院協議会小規模病院等看護技術強化研修事業」との共催。しかし年度末ということもあり、参加人数が少なく残念でした。内容にとても考えることがあり、歯科医師の世界は刺激でしたし、今後の地域連携には必須な職種であることも知りました。口腔ケアは重要であり、社会参加にもつながる基本のケアであること。また医療連携推進事業も山田先生がアクティブにご活躍されていて、ケアスタッフと同じ目線で顔の見える関係づくりに奔走されている姿は、こんな話やすい先生がいれば!とご期待をしておられると思います。山田先生には、この地域に重要なターニングポイントをつくっていただけたと思います。今後も当地域も顔の見える関係を目ざします。

やさしさを伝えるケア技術~ユマニチュード~講演終了!H27.2.6(金)

最後まで人としての尊厳を大切にした介護技術についてDVDも織り交ぜ、わかりやすい講演を拝聴しました。午前の部・午後の部2回講演で約400人が全道各地から集まりました。

管内グループホーム新人研修会

当NPOでは、これまで毎年グループホームスタッフ向けの研修会を開催し、H24年度からは研修終了後も互いのグループホームを見学する仕組みをつくり環境や介護手法などを見てき聞いて感じる交流を重ねてきました。今年は、滝川市内の管理者有志により新人研修会を企画され、11月26日から4回シリーズで開催しています。NPO理事長内海久美子先生、福田智子認知症看護認定看護師も協力し、疾患の基礎理解やかかわり方、グループワークに協力させていただきました。これまでのNPOによる研修企画から管理者さん自らの準備で実現できたことは、大変頼もしいことだと思っています。この地で、末永く介護の仕事を続けていただきたいと願っています。

第5回認知症グループホームケアスタッフ研修会

H26.7.1(火)54名のご参加をいただき開催。管内2ヶ所のGHから「現状と課題」をテーマに報告をいただき、その後7グループにてディスカッション。介護拒否をされる同じ課題に共感し、人材育成にはメリット・デメリットがあり、また地域町内会とGHとの関係は、その後の施設運営に大きく影響があることなどなど。2ヶ所のGHの現状報告から参加者の議論は広がりをみせました。最後に今年もGH間交流・・・!、つまり、そうした現状を互いが確認できる方法として、見学交流(介護技術や環境等を見学しあうことで利用者のための介護あるいは運営を考える機会)をNPOがコーディネートすることを提案しました。今年一年間かけで、見学交流を行います。

最後に主催者である当NPO理事長内海久美子から、人材育成に触れ「スタッフ教育をそれぞれの施設で行うのではなく、認知症に関する基礎的知識については、GHが共同で企画運営できないか!」を提案。GH管理者どなたかが、旗振り役としてリーダーシップをとっていただき、NPOも協力を惜しまないこを提案。2時間の研修を終えました。

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第29回ケアスタッフ研修会を開催しました!

H26.7.30(水)ホテル三浦華園にて約150名の参加を得て開催。NPOメンバーの砂川市立病院認知症疾患医療センター認知症看護認定看護師福田智子さんによる、「認知症ケア~触れるを大切にしたケア~」。滝川市立病院精神科医長古堅祐行先生の「認知症に対する薬物療法~PBSDへの対応について~」の2演題。認知症治療には薬物療法と非薬物療法の両方が必要であることを改めて勉強しました。今、非薬物療法としては、「タクティ-ルケア」「ユマニチュード」等が注目されているようで、こうした最新のケアについても今後取り上げてみたいと思います。

平成25年度認知症施策総合推進事業「認知症研修会」(第27回ケアスタッフ研修会)

平成26年3月14日(金)砂川市立病院にて砂川市とNPOケアスタッフ研修会共催で開催させていただきました。

公益社団法人地域医療振興協会市立伊東市民病院臨床研修センター長・医師八森 淳(はちもり・あつし)先生と(株)エイチ・ツー・オー綜合研究所社会福祉士大友路子さんによる全国で実践されている「見える事例検討会」について研修しました。

事例検討会は通常、事例の内容を読み込んで頭で想像するという思考で進めて行きます。しかしこの方法は、放射線状に枝を伸ばして意見を出し合いながらマップ(視覚化)にすることで、事例の状況がイメージしやすくなり、課題が見えてくる、参加者が同じマップを見て議論することで一体感が生まれてくるなど特徴がありました。

実際に体験してみると今までの事例検討会は困難を解決する!という緊張感があり、返って課題解決を困難にしているのかもしれないと感じました。

終了後、「是非この地域にもファッシリテーターを!」との声も聞かれ、NPOが進めている「認知症多職種事例検討会」にも今後活かしていきたいと思いました。

砂川市様、砂川市地域包括支援センタースタッフの皆様、研修を企画していただきありがとうございました。

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第26回ケアスタッフ研修会

H25.10.30、医療と介護の連携研修(砂川市)180名。認知症の方と家族を支える連携の取り組みとしては日本では現在最先端である熊本県認知症疾患医療センターの小嶋誠志郎氏をお招きし、「なぜ、認知症支援には連携がもとめられるのか」と題して講演をいただき、改めて日々のご本人ご家族のとのかかわり方について学びました。

1.対象者を正確に評価する2.本人及び家族の本音を理解する3.本人及び家族の要望に応える連携を行う4.完全を求めない5.連携ありきの支援を展開しない6.困ったときに思い浮かぶ人と連携をする。ご本人ご家族を支えるには、しっかりと傾聴により関係をつくることでほぼ8割はその後の多職種との関係もスムーズにいくことや、顔の見える関係をつくるということは、困ったときに誰かが頭に浮かび、自然発生的に支援が生まれていくことが大切であり、日頃の顔合わせが大切であると解いていました。

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第25回ケアスタッフ研修会

H25.6.14、管内認知症グループホーム向けケアスタッフ研修会。30名の参加。中空知管内には認知症グループホームが15カ所存在し、まだグループホーム自体が歴史の浅い施設であることから、当法人が企画しグループホームで勤務するケアスタッフを対象にこれまでの研修会を行ってきた。中でも、道内では釧路管内を中心としてグループホームスタッフの研鑽を組織的に行っている中心的なNPO法人さんぽみちの佐々木幸子氏を招いて、釧路におけるグループホームのケアスタッフの傾聴を中心とした日頃のかかわりを研鑽する研修会の様子を学び、実際の方法について研修を行った。

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第24回ケアスタッフ研修会

H25.5.10、砂川会場300名。NPO法人中空知・地域で認知症を支える会理事長内海久美子医師による、認知症に関する治療状況について報告があり、合わせて、今後の認知症介護の工夫について、「空知支え合い連携手帳」を発行し、この手帳によってかかりつけ医、ケアスタッフ、薬剤師等の関係者と情報共有しながら、地域全体で考えて行きましょうという新たな提案がありました。

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