管内GH研修 H29.4.19(水)滝川市内 土筆の郷 30名

例年、4施設の管理者が企画され内海久美子先生をお呼びいただく研修会。今回管内GHスタッフ30名が集まり、事前にいただいた質問にお応えしながらディスカッションを始めました。同行者にNPOメンバー(砂川市地域包括支援センター認知症地域支援推進員)、砂川市立病院認知症看護認定看護師、作業療法士も。

事前にいただいたディスカッション内容は、「帰宅願望への対応」「拒否の強い方への対応」「暴言暴力への対応」「職員のストレスのないように働くには」についてです。

GHに初めて入居するところの“ファーストタッチ”は“ワンツーマン”で接し、あなたの協力者であり、安心をたくさん与えることが大事である。帰宅願望も、様々な拒否も、いつまでも続くわけではなく、次第に居心地がよくなってくるはず。それは、私にとって安心できる人と環境であることを感じ取っていくはず。そこに向かっていくアプローチの一つとして、“ほめる”“感謝する”姿勢は大切であり、“私も役に立っている”実感をもっていただく、日々の生活でこうした継続的アプローチが帰宅願望も様々な拒否を軽減させる…。

また、ケアは創意工夫(ひらめきとヒントを探す)が必要であり、正解は何一つなくそれぞれの“オーダーメイドケア”を皆さんがつくりあげていくことだと…。

最後に離職問題も含め、ストレスない職場環境つくりについて、“ケアの達成感”がストレスを軽減できるのではないか…。結局は“ご本人から学ぶ姿勢”が常在していること。そのケアの達成感、ケアがうまくいった成功体験(グッドプラクティス)と失敗体験(バッドプラクティス)をもスタッフ間で共有することがストレス軽減につながる。つまり失敗も受け入れてもらえる職場環境であるかを検証してみることも必要とのことでした。

今回、写真のとおり多職種でゆるやかな雰囲気のディスカッションでした。今回の研修会を通して今後もこうした多職種による“アウトリーチディスカッション”を各地で開催してみたいと思いました。NPOメンバー以外の“ゲスト”(臨床心理士や大学の先生等)も登場していただくような工夫も考えてみたいと思います。来週は、北竜町永楽園へ…。この研修会は次回5/10に開催されます。