市民講座

市民講座の開催

平成21年度より、認知症支援ボランティア養成講座、認知症基礎講座、高齢者見守り講座等、毎年市民向けの認知症関連の講座を砂川市、滝川市、赤平市、奈井江町で開講しており、認知症の診断治療・関わり方・コミュニケーション方法・ボランティアの方法などのプログラムで行っています。

shimin1

shimin2

第12回市民健康フォーラム

230名の参加を得て、砂川市地域交流センターゆうで開催されました。松川敦子先生ほかお仲間による笑いヨガを会場皆さんで体験。笑いを体操と考え、笑うことをヨガの呼吸法と組み合わせたのです。笑うことで酸素がたっぷりと体内に運ばれて、ヨガを同じ効果が得られるわけです。体の新陳代謝とさらに笑うことで、気分もすっきりしてきます。インド発祥の笑いヨガ。老人施設や精神科病院でも実践されており、「笑った顔をみなかった高齢者が笑顔を見せるようになった」などたくさんの実績を生んでいるようです。

特別講演は、勤医協中央病院名誉院長伊古田俊夫先生の「社会脳からみた認知症」。私たちの日常生活は、例えば、理解する、共感する、反省するなど理性や協調性をもって生活していますが、認知症になると怒り出す、暴力をふるう、今までできたことができなくなるといったまわりには理解しがたいことが起きます。社会で生きていくために必要な能力が低下していくわけです。そのことが本人の性格と捉えてしまいがちですが、脳が病変してく過程であることを理解しましょうということ。伊古田先生のわかりやすく別次元から捉えた認知症のお話でした。

20150705-1

20150705-2

市民健康フォーラム 27.5.10 砂川地域交流センターゆう 315名

毎年7月に開催しているフォーラムは、今年は今回と7月と2回開催します。3月に小阪先生にお会いした際に開催が決定しました。今や第2の認知症と言われるレビー小体型認知症。現在は、日本で開発された薬が昨年9月から処方できるようにもなりました。また女優壇ふみさんとのCMでもこの病気が知られるようになりました。小阪先生は大脳皮質にもレビー小体が多数出現することを発見し世界的にも有名な先生です。小阪先生はH21年7月の市民健康フォーラムにも砂川でご講演をいただいております。この病気について会場で挙手をしていただいたところ、ほとんどがこの認知症を知っておられました。興味関心の高さが伺えます。後半のドキュメンタリー映画「妻の病」の上映もレビー小体型認知症と家族愛もテーマであるように感じ、涙涙でした。

認知症!医療と介護の連携シンンポジウム開催H26.11.5

高齢化が一層進む中、介護保険法又は制度改正、地域包括ケアなどが叫ばれ、公的サービスのみならず地域住民やNPO、ボランティアなどとも協力しながら重層的に支えあうことが今後求められます。認知症についても、医療と介護の連携からさらに市民ボランティアや家族会、商店街等あらゆる住民との支えあいが必要となってきます。今回、医療・介護・福祉・行政の各分野から、その現状とどう連携することが肝要なのか等についてご提言をいただき参加者皆様と意見交換をしました。

約210名の参加を得て福祉分野から特別養護老人ホーム慈恵園施設長川邊弘美氏は、「えがお塾」の社会福祉法人としての地域貢献の取り組みを紹介。介護分野から、有限会社ソーシャルワーク介護保険事業所りんごの里代表取締役神部寿郎氏のグローバルな視点から今後の介護報酬を含めた危機的現状と介護スタッフの育成の課題他、町内を含めた地域密着した営利法人としての施設運営のありかたについて。行政分野の砂川市役所介護福祉課課長中村一久氏から、砂川市のいきいき支え合い活動の現状とその活動に繋がる認知症初期集中支援チームによる活動等を、医療分野のえべおつファミリークリニック院長磯淳典氏から、開業医としての立場から基幹病院とのシームレスな医療連携の現状、ケアマネジャーやヘルパーとの在宅生活の様子が診療場面に活かされる等、緊密な連携の必要性を話していただきました。

地域包括ケアの実現には医療と介護の連携、地域住民との連携等が重要になり、その連携を強化する事が地域包括ケアシステムに肝である事が各シンポジストからの提言で十分に伝わる内容だったと思いました。
今回のシンポジウムにおいて各シンポジストの皆さん、そして参加して頂いた方々に感謝申し上げ今後もこの様な機会を設けて行きたいと思いました。

第11回市民健康フォーラム開催

26.7.5(土)砂川地域交流センターゆうにて、地域住民約150名にご参加しただき開催しました。
今回は北海道若年認知症の人と家族会会長、平野雅宣先生から自身の妻の介護を通して介護の辛さと喜びを話していただき、本人の徐々に変化していく病状と生活・・・、これをしっかりと捉え、好きだったピアノの演奏や、耳から入る音楽に旋律は、発語ができなった後でも鼻歌で表現するという能力の豊かさや、カメラを向けるとカメラ目線になってくれる、興味関心の増えてくる様子など、しっかりと本人を長く見届ける夫の微細は観察力と共に生活する中で、本人の今の状況が理解でき介護ができる・・・ことを教えていただきました。

後半は、群馬大学教授山口晴保先生、H24年にお越しいただき2度目の来砂。認知症になる秘訣は長生きすること。皆さん認知症になるのは珍しい病気ではないのだから、なってしまうことを受け止めましょう。高齢化、長寿国で、がんや脳卒中や糖尿病は日頃の生活習慣で発生を予防できても、認知症だけは長生きすれば、増え続ける現実を受け止め、認知症になっても日々の生活は、むしろ楽しく暮らすんだと意識を転換しましょうということです。

7/20(日)21:00のNHKスペシャルで山口先生再び出演します。「認知症800万人時代 認知症・世界最前線の戦い」~今、私たちに何ができるか~、です。

20140707-1

20140707-2

20140707-3

20140707-4

市民健康フォーラム

H25.7.20、250名の参加。市民、ケアスタッフを対象に認知症フォーラムを開催。青森県十和田市で活躍されている十和田市立中央病院の精神科竹内医師とその仲間で構成される淳ちゃん一座による寸劇により、物盗られ妄想の場面を再現し、傾聴しないかかわりと、傾聴するかかわりによって、ご本人の態度、生活が安定する経緯を表現していただき、会場全体で共有することができた。

image011

image009

認知症支援傾聴ボランティア講座(滝川市)

H25.9.3,10,17,24、40名の参加。認知症になっても住み慣れた家で、介護保険制度などを利用し家族介護の負担も軽減しながら上手に暮らしたいものです。様々な介護の隙間を支援するため、傾聴訪問、安否確認や受診・買い物の付添いなどの有償活動を行っている認知症支援ボランティア“ぽっけ”にご協力いただき本講座を開催。認知症疾患の基本的なこと、認知症グループホームでのかかわり方の実践、傾聴ボランティアの方法、グループワークを行いました。当地域は高齢化が道内でも高い地域で今度独居世帯の増加も懸念され、益々地域全体で支える意識の醸成が必要と感じておられました。受講後、“ぽっけ”に加入しボランティア活動に参加した受講者もおりました。

image013

image015

認知症基礎講座

芦別市で認知症基礎講座始まりました!

7/22から芦別市地域包括支援センターのご協力により全5回の講座が始まりました。50名もの市民、関連職種の方が受講されています。滝川・砂川・赤平・歌志内・奈井江、、、念願の芦別市開催です。往復の道のりは遠いですが、受講者の熱心な姿勢、包括支援センターの準備のご配慮に、移動の疲れも吹っ飛びます。8月5日の最終日には、NPOメンバーみんなで参加し受講者と熱い語らいで締めくくりたいと思います。芦別市は小学6年生を対象に総合学習で認知症の講座を取り入れております。さらに町内会に向けて、市立病院看護師による出前の「健康相談室」の開催、慈恵園の認知症予防学習「えがお塾」、幸町内会の「訪問隊」など独自の活動があり、高齢化率41.3%の町は、できることから協力しあう取り組みを進めています。

認知症基礎講座(歌志内市)

H25.10.1,3,8,10、33名の参加。中空知は道内でも有数の高齢化地域です。特に歌志内市は道内で3番目に高い地域であり、少子高齢化と人口減少に歯止めが止まりません。同時に今後益々認知症も増えていく中、住民同士が協力でし支え合う意識を育てていくことが町づくりが大切なことと考え、ご縁を大切に、見守る、支えること、ご近所との関係づくりについても考えてみる講座を開催しました。講座は、一講座目、専門医による現状の診断や治療の方法、それに伴う生活の手段などを解説。二講座目、自身のコミュニケーションについて講義と演習を行い振り返るとともに、高齢者の生活を見据えたかかわり方について考える。三講座目、認知症について、症状の解説と、認知症認定看護師の経験も交えたかかわり方について解説。四講座目、これまでの講座を振り返り、他地域で実践している様子について話題提供し、そこから私たちの町でもできることについて意見交換を行いました。歌志内市は喫緊の課題であり、町ぐるみで対策を講じているところです。受講者ら自らが自身の町内、職場等を通じで、高齢者との傾聴含めたコミュニケーションを率先する意識や、民生委員や町内会との連動しながら地域全体で支えることを考えていただく講座となりました。

image017

image019

image021

image023

image025

image027