第48回ケアスタッフ研修会 砂川市立病院多目的ホール 166名

講演:「認知症高齢者の人権擁護そして倫理を考える」~私たちはいいことをしているんだろうか~
小樽市立病院 副院長 認知症疾患医療センター長 髙丸勇司 氏

倫理とか、人権は日頃の私たちの仕事の中では常につきまとう考えであり、法律のように白黒をつけるというよりは、倫理とか人権はグレーゾーンがあるといえる。人によって価値観が違うことからグレーゾーンが生まれる。それでも一つ一つの行動、考え方を皆で協議することからそのグレーゾーンを狭めていくという作業が必要であろう。様々な団体の倫理綱領、さらにはシンフォームドコンセントやパターナリズムの考え方についてもふれていただき、やはり本人の意思決定をどこまで尊重できるかを捉えなおす必要がある。立ち止まり、振り返る作業を日頃の現場で行っていただくための研修であった。