今回は、申し込み制限をせず75名の参加を得て開催。
夫は献身的介護の限界を感じつつ、まだ妻を自宅でみていきたいと考え、デイサービスを利用しているがいずれグループホームに入所も考え葛藤している。本人も認知症が進行していく中で不安を感じつつも夫と暮らし続けたいと思っている。そうした夫婦に関わる施設スタッフの思いを事例検討しました。病状が進行していく中でどこまで本人の意向を尊重できるかや、妄想言動や悲観的発言など日々変化する状態に関わり続ける根気のいる介護の様子、夫自身が介護の達成感をもって施設入所を決断するタイミングいつになるかなどなど夫・介護スタッフ共に揺れ動く心情を共有できたかと思います。
今回初参加が半数を占め、まだまだ回を重ねる必要があると感じたことと、参加者は事例から学ぶことはたくさんあるとアンケートで書かれており、それは二つの意味があるようです。1つは、素直に事例から学べることがある(疾患のこと・サービス内容・資源の充足度等)。2つ目には、自身の仕事の、専門性の振り返りもできるという意味での学びがあるようです。
後半では、熊本県の視察報告もさせていただきました。先進地の取り組みをこの中空知でも活用していくことをお伝えしました。